どうも
スマホとミリシタと
第4回となる今回はMali GPUについてです。
Mali GPUとは?
ARM社が開発しているモバイル向けGPUとなります。
主にMediaTekやSamsungにHiSilliconなどを始めとした多くのSoCにて採用されています。
最新のものはMali-G78/68となります。
Mali系ではクラスタ数で見ないと性能が分かりにくいSoCがあり、例えば同じGPUを積みながらも性能がまるで違うことに注目したい。
分かりやすいのは2016年リリースの端末に搭載されたExynos 8890とKirin 950の違いだろう。
どちらもMali T880を積んでいたが、GPUの性能差は約3倍もあります。
これは前者がT880 MP12を積んでいたのに対して、後者はT880 MP4を積んでいたからである。
この後ろについているのがクラスタ数(実行ユニット ALU数とも)となります。
そのため、同じGPUながらもクラスタ数が違うことで性能に差が出ていました。
一概にプロセッサーで「Mali G7x搭載!」などとある機種ではプロセッサーのデータシートを見て「実行ユニット数」を照らし合わせることが大切です。
機種によっては安いだけで、思わぬ落とし穴になるかもしれません。
ミリシタとMali GPU
現時点で最低ラインでの推奨と呼べるのはMali-G72 MP8クラス以降のものとなります。
筆者もMali GPU機での検証はデレステ検証期から長く続けていますが、どうしても最適化が遅くQualcomm Adrenoよりも後回しになる傾向があります。
デレステ検証ではMali系GPUは当初非対応で、モデルのアンチエイリアス処理がうまく行かずにジャギが出るなんてことが多くありました。
デレステに比べ、どちらかと言うとCPU処理のほうが大きいミリシタでは大きな不具合はなく、過去に「百花は月下に散りぬるを」などのMVにて一部描画が乱れたりすると言った程度で収まっています。
ただ、タイミング面ではシビアとなり、特にSnapdragon版とExynos版のあるGalaxyシリーズでは後者のほうがタイミングを合わせにくかったり、ノーツ抜けが起こりやすい環境なのは過去の検証からもわかる紛れもない事実です。
近年では海外版ミリシタの登場もあって、以前ほどの差は開かなくなりましたが、国内シェアが少ないが故に依然として対応が後手になりやすいのかなとは感じます。
それでは