どうも
第2回となる今回は
Imagenation PowerVR GPUについてです。
PowerVRって?
Imagenation Technology社が設計していたGPUとなります。
モバイル向けには主にiOSデバイスに採用されていたが、稼ぎ頭のiOSデバイスがBionic世代から独自GPUに移行した関係で契約解除となり受注減。
一時期は倒産も危ぶまれました。
PowerVRは古くではSEGA DreamCastなどにも採用され、少ないメモリでも綺麗な3D表現が可能な強みから、初期のスマートフォンではTIのOMAPなどでも採用された。
そのため、アーキテクチャ的にはMaliなどとは1世代前のものになる。
PowerVRはAppleを大口顧客として抱えてたのもあって、近年のiOS向けを除く64bit ARM-v8 向けチップセットで採用されたものはかなり少ない。
Android機向けのPowerVR採用チップセットはこんなところだろう
Intel Atom Z3580 GT6430
MediaTek MTK8176 GX6250
MediaTek Helio X30 GX7XTMP4
MediaTek Helio P90 GX9446
特に最新世代のGX9シリーズはMediaTek以外での採用例はほとんどなく、後継のDimensityシリーズやHelio G90ではMaliにシフトしたことからも受注面では厳しさがうかがえる。
Helio X30でははなからSDM835に届かない性能であった。10コアの3クラスターというチャレンジングなSoCながらも、ものはよかっただけに惜しい存在。
MTK8176はタブレットデバイスにて使われていたが、これはiPhone 6よりパワーが無い。
Atom Z3580は64bitモードで動作してれば現行のミリシタも動くが、筆者はAsus MemoPad 8の台湾版のAndroid 5.0環境以外で64bit化された例を知りません。
ミリシタとPowerVR
iOSにおけるPowerVRは特に相性も何もなった。
iOSデバイスにはそれしかない。そういうものでしたので。
ちなみにミリシタの動くiPhoneでは
iPhone 5s〜iPhone 7世代まで採用されています。
Android環境においては採用機があまりに少なく、試せた例も少なかったのが痛かった。
とりあえず最低ラインの推奨と呼べるのはHelio P90くらいなもので、旧式ハイエンドのHelio X30では高画質モードなどでは苦戦を強いらる感覚となる。
また、日本国内では搭載機が販売されていないこともあって、「動くには動くけど、最適化はされてないよね」というのが現状と言えるでしょうか。
Helio P90は大手メーカーでの採用例はなし
(Urefoneなど中華メーカーで採用例)
Helio X30もハイエンドながら採用機はMEIZU Pro 7くらいしかない。
それでも筆者の愛したPowerVRがこうしてまだ生きているのはうれしいですね。
それでは